地元率8割以上のハードルの高い居酒屋

魚沼地方を訪問すると、十日町に宿泊することが多い厳選吟味スタッフ。

ホテルにチェックインした後に、お客さんやスタッフ同士で「ちょっと一杯」という場面が多いのですが、その時に候補の一つに挙がるのが「花鳥」です。

商店街の一角に位置するお店なのですが、外の壁一面にメニューが掲載され、窓が一つもないため、中の様子が分からず、一見にはかなりハードルの高い店構えです。

勇気を振り絞って引き戸を開くと、おかみさんの「いらっしゃいませー」という元気の良い声が出迎えてくれます。

味のある店内は、地元の人と見られるお客さんで8割以上埋まっています。

「なんでこんなに地元民の人に人気なんだろう?」と不思議に思いながら席につき、頼んだ料理が運ばれてきて納得。

 

 

刺身の盛り合わせは1人前1000円とは思えないほどのボリューム!

鮪に貝、イカに鯛。どれも日本海で獲れた鮮度抜群の魚を使っているため(十日町は寺泊や柏崎という日本海の港町からほど近いため、新鮮な魚が食べられます。)、旨みが濃くて美味しいです。中でも秀逸なのが〆さば。ほどよい締め具合で、ねっとりとした食感に、さばの脂と酢のバランスが絶妙でたまりません。

そしてここの絶品料理というか、絶品肴といえば「イカワタの味噌漬け」


イカワタを味噌漬けにして、ルイベにした料理なのですが、一口食べるとイカワタの凝縮されたコクのある旨みが口に広がります。

ここに、新潟の地酒:〆張り鶴、八海山、松乃井が1合ずつ入った冷酒三点セットを、一口ずつキュッとやると、もう相性抜群過ぎて言葉になりません。

フライ物や焼き物もどれも外れが無く、特に豚と野菜は地元十日町の物を使っていることが多いため、味が濃いです。

とにかく安くて美味しい。地元に愛されている素晴らしい居酒屋さんです。

ただし、週末は地元の人でいつも混んでいて、満席で入れないことも多いので、週末に行かれる方は早めに来店されることをおススメします。