稲の育成状況を伺いに

稲の生育状況が気になり、週末を利用して魚沼地方に行ってきました。

燦燦と照らす太陽の下、稲たちは青々と茂っており、風にたなびく景色は緑のじゅうたんのようです。

生産者の方にお話しを伺ったところ、「今年は昨年と違い梅雨の時期もしっかりと雨が降りましたので、今のところ生育は順調です。これから気温が高い日が続いても、
昨年ほどの高温障害は出ないと思います。これから穂も出てきますが、今の最低気温が21~22℃なので、このまま25℃を越えずに推移してほしいですね」とのことでした。

確かに!日中はかなり蒸し暑かったですが夜はクーラー要らずで快適でした。
魚沼のお米は、この日中の蒸し暑さと夜の涼しさでしっかりとデンプンを蓄え、モチモチとした甘みのあるお米に育ちます。

ひと通りお話を伺いお昼近くになったので、生産者と別れ、楽しみにしていた「へぎそば」の名店:由屋(よしや)さんへ。
昭和天皇や岡本太郎も愛したと言われる、ふのりをつなぎに使用したそばは、ツルンと滑らかな喉越しと、コシのある食感が特徴です。

天ぷらも頼んでツルツルと美味しくいただいていましたが、4人で二升近くのへぎそばと天ぷら2皿はさすがにやり過ぎ感があり、最後は大食い大会の様相を呈していました…

腹ごなしに魚沼の田園風景を眺めながら車を走らせていると、動物のモニュメントが集まった広場が見えてきました。

この動物たちは越後妻有地方の里山に世界中のアーティストが作品を展開している、20年続く芸術祭「大地の芸術祭」の作品の一つ。

ちょうど今年は3年に一度の越後妻有アートトリエンナーレの開催年のため、様々なイベントが用意されているとのことです。


入場料を払って広場内を散策すると、自転車をモチーフにした犬や、金属でできたカンガルーなど、どれも個性的な作品が盛りだくさん。その中でひときわ目を引いたのがロープでできた虎の作品。

素材が工事現場等で使用される標識ロープ、通称「虎ロープ」と呼ばれるロープで出来ており、なかなか洒落が効いているなぁと感心しました。

大地の芸術祭のモニュメントを見学した後は、今年の鬼もろこしの生育状況をうかがいに、生産者の島田さんの下へ。

島田さん曰く「生育は順調です。ここ最近は、日中は30℃を超える暑さになっていますが、未明には20℃を下回り、明け方は冷え込んでいます。昼夜の寒暖差が大きいと甘みも増すので、とうもろこしにとっては理想の条件で、味も期待できそうです。」と太鼓判を押していました。

さすが津南高原。最低気温が20℃を下回るとは!

その後、圃場を見学させてもらうことに。



山の頂上にあり、遮るものが何もないため別名「天空の農園」とも言われる島田さんの圃場には、収穫間近のトウモロコシ畑が一面に広がり、たわわな実をぎっしりと実らせています。

「あと1週間くらいで収穫できそうですよ。」と島田さんがおっしゃったので、「収穫前の鬼もろこしを試食用に1本いただけますか」とお願いしたところ、「この1週間で味が乗ります。本当に美味しい状態のものを食べていただきたいので、申し訳ないですが勘弁してください。」との答え。

島田さんの職人気質に、助平根性丸出しの自分を恥じた弊社スタッフでした。


追記:

都内への帰り道に腹ごしらえのため、つけ麺の名店「越後つけ麺維新」さんに立ち寄りました。

麺量は並盛・大盛・特盛と選べるので、迷わず特盛を注文しました。

着丼された特盛の麺量660gが苗場山のように山高く盛られており、しばし唖然…

麺は中太ストレートで、米粉が使われているのでモチモチとした食感と小麦の香りを感じられる素晴らしい麺で美味しくいただきましたが、家に帰ってもお腹が減らず、翌日のお昼までお腹いっぱいでした。