全身エクササイズ!

魚沼では5月中旬から田植えが始まりました。

中山間部に位置する魚沼地方は、越後平野などの平場に比べ、田植えの適温になる時期が遅く、年によっては雪が残っていることもあり、田植えの時期も若干遅めです。

今は田植え機を使って田植えをおこなう農家さんがほとんどですが、山あいの狭小地や田んぼの区画整理が行われていない地域では、今も人の手で昔ながらの田植えをおこなっています。


今回は米のソムリエ:富井さんの紹介で、人生初の田植え体験をさせていただきました。
作業着に着替え現地へ向かうと、生産者のご夫婦がすでに苗を準備してくれていて、いつでも田植えを始められる状態に。

田植えについて簡単な説明を受けた後、早速田んぼの中へ。お天気が良く、暑いくらいの陽気でしたが、泥の中はひんやりしていて気持ちいい。つま先から入ってかかとから上げるのが泥の中での移動のコツとの事で、最初は泥に足を取られる場面も多かったのですが、だんだんコツをつかんできて、何とか転ばずに歩くことが出来ました。

 

そして、肝心の田植え作業。

田植えの前に、田んぼに六角形の木枠を転がして枠目をつけ、その線が交わる場所に苗を植えていきます。苗が水に1/3くらい浸かるように植るのがポイントなのですが、これが素人にはなかなか難しく、苗が水に浮いたり沈んでしまったり、斜めになってしまったりと悪戦苦闘。

なかなか思うように田植えが出来ず、田んぼの端まで苗を植え終えて振り返ると、苗がジグザグだったり流れていたり、結局農家さんに手直しをしてもらう結果に。

そんなスタッフを横目に、齢80を超える生産者のお父さんは腰を伸ばして休むこともなく、リズムよくスイスイと田植えをおこなっていました。

 

田植えから美味しいお米が収穫できるまで約4ヶ月

水面に映える緑の小さな苗が、実りの秋まで無事に育ってほしいと願うスタッフは、慣れない泥の中で、長時間腰を曲げた状態で作業をおこなったため、翌日にはしっかり全身筋肉痛になり、布団から起き上がるのも一苦労でした。