魚沼津南グランドキャニオン

魚沼地方の津南見玉公園を奥に進んでいくと中津川の対岸にある通称「石落し」と呼ばれる断崖絶壁を望むことができます。

この断崖絶壁はおよそ30万年前、苗場山(2145m)の火山活動により形成されました。断崖絶壁の下半分は、約530万年前から130万年前に海であった頃に堆積した層が、大地の「隆起」によって陸地化したもので「魚沼層群」と呼ばれています。

その上に溶岩が流れ、冷えて固まるときにできた垂直で規則正しい割れ目は、柱が立ち並んでいるようにみえることから「柱状節理」と呼ばれています。前方の「柱状節理」は、中津川河床からおよそ330mも上空に切り立った崖となっています。これは東京タワーとほぼ同じ高さになります。

この岸壁は、雪解け時期になると雪崩とともに岩が崩落する際に、大きな音を立てて落ちることから「石落とし」と呼ばれるようになりました。

目の前にそびえたつ絶壁は迫力満点!気の遠くなるような長い年月をかけ、自然が作り出した壮大な景色からは大地の鼓動が感じられます。