魚沼の春を告げる味覚:雪の下人参
先日魚沼の生産者の方から雪の下人参が届きました。
雪の下人参は、昨秋にできた人参を掘らずに雪の中に埋めて越冬させ、春先に掘り起こすという豪雪地帯魚沼ならではの雪中野菜です。
人の生活圏では世界一の豪雪地という魚沼地方。
ピーク時には4mを超える豪雪の下で、じっと春を待つ人参たち。
雪の中に埋めることで、温度0℃湿度100%という特殊な環境の中、人参は獲れたてのままの状態で熟成が進みます。
雪どけが始まり、積雪が2mくらいになると雪の下にんじんの掘起しが始まります。
20cmほどの雪を残して重機で雪をどけ、そこからはひたすら手作業で掘り起こします。
三ヶ月間、雪の下で氷温で熟成され、大量の雪どけ水にさらされた雪の下人参の糖度は、収穫時よりもなんと2%も上昇!雪中熟成の間に、人参臭さがまったくなくなり、特別な人参へと生まれ変わります。
段ボールの中で新聞紙に包まれていた雪の下人参を取り出し、皮を剥いて、生のままかぶりつくと・・・
あま~~い!!
シャクシャクとしたみずみずしい野菜の食感。中から溢れ出すジュースのような果汁。人参とは思えないほどの甘みを感じられ
まるで柿を食べているかのような味わいです。
あまい!うまい!おいしい!と、スタッフ全員でポリポリ食べているうちに、届けていただいた試食用の3本はあっという間に無くなってしまいました。
雪の下人参の収穫期は3月中旬から4月にかけてのわずか2~3週間。
豪雪地帯の魚沼で、春の気配を最初に感じさせてくれる野菜です。
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