日本三大薬湯 松之山温泉
魚沼十日町の最奥部、新潟と長野の県境、雪深い山あいにたたずむ「松之山温泉郷」
室町時代には越後守護:上杉家の隠し湯であったという説もあり、その薬効は古くから知れ渡っています。
南北朝時代、一羽の鷹が舞い降り、滾々と湧く熱泉に傷ついた羽を休めているのを木こりが見つけました。以来約700年の歴史を有する松之山温泉郷には、古くから鷹の湯、庚申の湯、鏡の湯の三つの源泉があります。越後三名湯にも数えられる松之山温泉は、塩分が強く、その薬効の高さから、有馬・草津と並び、日本三大薬湯と呼ばれています。
ところで、なぜ山の中の温泉なのに塩分が強いのか。火山がないのになぜ源泉が90℃もの高温なのか。松之山温泉は謎の多い温泉と言われていました。
ところが最近の科学の分析で、実は地殻の隆起運動によって閉じ込められた1200万年前の海水が、マグマによって温められ、地層の断裂から一気に湧出する「ジオプレッシャー型温泉」であり、日本では非常に珍しい温泉であることが分かりました。
天然保湿成分をたっぷり含み、美肌効果と薬湯効果を併せ持つ松之山温泉にゆったり浸かり、漆黒の夜空より舞い降りる雪を眺める。雪国の温泉ならではの醍醐味です。
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