春を待つ真っ白な雪原に広がる2万本の灯
辺りが紫色に染まる宵闇の頃、雪原一面に広がる柔らかく優しい光。実は、そのひとつひとつが紙コップにアルミホイルを巻いてロウソクを入れた手作りのキャンドルです。
毎年3月第2土曜日に、魚沼の旧中里村で行われている「雪原カーニバルなかさと」。
魚沼の長い冬の終わりを告げ、春の訪れを間近に迎えるこの時期に、自然の恩恵に感謝するとともに、雪を楽しみ、雪と親しむをテーマに開催されるイベントです。
会場である「なかさと清津スキー場」には、日中から来場者も一緒になって、カップ作り、キャンドルの設置、点灯をおこないます。その数なんと20000本。これだけ多くのキャンドルを準備、点灯するためには、たくさんの人の協力が必要です。
宵闇が紫色に空を染める頃、いよいよキャンドルに灯をともします。真っ白な雪原にキャンドルの柔らかな光がぽぉっと広がり、厳寒の中にもかかわらず、心の中まで温かな気持ちになります。しばし目の前の灯を眺めること数分。ふと、頭をあげると目に飛び込んでくるのは、ゲレンデを彩るキャンドルの海!
その幻想的な景色は、ひとつひとつが自分たちの手で作り上げたキャンドルという事もあって感動もひとしお!都会のネオンやイルミネーションでは決して感じることのできない美しい世界を演出します。周囲を見渡すと感動のあまりに涙を流している参加者もいます。
そんな静寂な世界を打ち破るように「ドーン!」という音と共に夜空に広がる大輪の花火。「雪」、「灯」、「花火」と感動の演出が続きます。キャンドルの海となった雪原を、たいまつを持った子供たちがキャンドルを縫うようにスキーで滑り降りてくるといよいよクライマックス。花火は次第に大きく、感動も最高潮に達したところでフィナーレとなりました。
この幻想的で感動的な景色は、どんな言葉や物よりもステキなプレゼントかもしれません。
ご家族、ご友人、あるいは恋人と一緒に参加されてみてはいかがでしょうか。
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