日本にたったの三基!御年223歳!

魚沼地方の十日町では夏の終わりに、数百年の歴史がある伝統の「十日町おおまつり」が市街地でおこなわれます。

十日町のおおまつりを一目見ようと、数か月前から常宿の「ホテルしみず」を予約し、まつりのメインイベントまで「花鳥」で一杯やっていた厳選吟味スタッフ。花鳥のおかみさんから「始まりましたよ」と声を掛けられ店の外に出てみると、つい1時間ほど前は静かだった大通りが一変!

10数基の個性豊かな明石万灯(あかしまんとう)が大通りを練り歩き、反対側の車線では大民謡流しがおこなわれています。十日町小唄の「テモサッテモソジャナイカ テモソジャナイカ~♪」のお囃子とともに、1,400名を越える参加者が大通りを踊り歩く姿は壮観でした。

翌日は日本で3基しかないと言われている今年で223歳の「八角みこし」が諏訪神社を出発を出発。担ぎ手が「おいよい、おいよい」と特徴的な掛け声を掛けながら市街地を回り、町内毎に担ぎ手が交代しながら進んでいきます。この「おいよい、おいよい」という掛け声は、「お祝い、お祝い」と言っているそうです。

 

日が暮れるといよいよ二日目のクライマックス。三台の俄(にわか)という特殊な山車が一堂に集まり「三俄共演」です。俄には舞台が設けられていて、移動をしながら芸妓さん達による踊りや歌が披露されています。三俄が揃う共演は圧巻の迫力!そして三俄をひたすら回すシーンでは、半被姿の若者たちが俄を回すため、大汗をかきながら俄の周りを走り回る姿が印象的でした。

 

 

 

 

 

 

 

おおまつりの最後を飾るのは「荒みこし」の異名をとる「還御」です。八角御輿を諏訪神社に上げようとする側、それを上げまいと阻止する側の勇壮な揉み合いに、まつりのボルテージは最高潮に達します!

十日町の夏の終わりを締めくくる。おおまつりの名にふさわしい歴史と伝統を感じるお祭りでした。

おおまつりを終えるといよいよ魚沼地方は収穫の秋を迎えます。