雪まつり発祥の地
雪下ろしにうかがった週末がちょうど十日町の雪まつりでした。
雪まつりというと札幌雪まつりを思い浮かべる方が多いと思いますが、十日町の第1回雪まつりが始まったのは昭和25年2月4日。
札幌の第1回雪まつりは2月18日の開催なので、十日町が雪まつり発祥の地なのです。
札幌雪まつりは氷を削って作る彫刻のような雪像というよりも「氷の彫刻」というイメージがありますが、十日町の雪まつりは、雪だけを使用して作った、まさに「雪像」です。
しかもこの雪像、自衛隊の全面協力で作り上げる札幌の雪まつりとは違い、すべて市民がボランティアで作り上げたものばかり。
そのため、街中の至る所に、大小さまざまな雪像が置かれていて、町が一体となって雪まつりに取り組んでいる、温かさがあります。
イベントが行われる巨大なステージも、すべて雪で出来ていて、まさに圧巻!
そして何より驚かされたのが、このステージをわずか14名のボランティアの方だけで作り上げたという衝撃の事実でした。
十日町の主要産業であった織物業界の縮小化や、ボランティアの減少などで、十日町の雪まつりは年々規模が小さくなっていると生産者の方は嘆いていました。
十日町の雪まつり発祥の由来は、当時の十日町文化協会会長が「雪国の暮らしを明るくするために、冬の一日老いも若きもみんなが雪を楽しむ日を作ろう」と提唱したのがきっかけだそうです。
雪まつり発祥の地、そして65年以上続く十日町の伝統行事を、これからも継続していただきたいと、見事な雪像たちを見ながら切に感じました。
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