文豪ゆかりの宿

「国境の長いトンネルを抜けると、雪国だった。」の書き出しから始まる、文豪：川端康成の「雪国」は名作として国内外で高い評価を受けている長編小説です。

そんな雪国が生まれた場所が南魚沼郡湯沢町にある温泉旅館「高半」です。

川端康成は、昭和9年の晩秋から昭和12年にかけて、高半旅館の「かすみの間」で筆を取り、「雪国」を生み出しました。

高半旅館のかすみの間は今も現存していて、宿泊客はもちろん、宿泊客以外でも有料で見学が可能です。

かすみの間に続くフロアは文学資料館になっており、川端康成直筆の「雪国」の色紙の他に、与謝野鉄幹・晶子夫妻、北原白秋の書が掛けてあります。

かすみの間の中にも入ることができます。執筆当時の調度品がそのまま展示されていて、さながら昭和初期にタイムスリップしたような感覚に襲われます。

かすみの間に座りながら、世界的な名作がこの舞台から生まれ出たことに感慨深さを感じました。

文学を志す方でしたら、素晴らしいインスピレーションが生まれるかもしれません。

高半旅館